1.三井温熱療法とは
2.自律神経の乱れが不調を作る
3.熱くなければ病は癒せない
4.副交感神経復活の鍵
5.背中(脊椎)への注熱がいのち
(脊椎を経由した脊髄への注熱の重要性を科学する)
6.神経細胞Aδ線維での熱感移動は、
全てのヒートショックプロテイン(HSP)の発現数を増やす。
三井温熱療法 三井温熱器 三井温熱療法とは
1.三井温熱療法とは
「健康スタジオ」開業は三井温熱療法から始まりました。
◆三井温熱株式会社の家庭用温熱治療器使用による薬事法上認められた効用の表記は、
・胃腸の働きを活発にする
・神経痛、筋肉痛の緩解
・血行促進
・筋肉のコリほぐし、疲れを取る
・疲労回復・・・ などです。
腰痛は、
トリガーポイント療法 を加えることでより痛みの緩解が進捗します。
東京女子医大元教授の前田華郎先生が、自らの前立腺がんに三井温熱療法を利用したことと、ガン患者に三井温熱療法を勧めている動画をリンクします。9分40秒のところから三井温熱の話になります。
2.自律神経の乱れが不調を作る
三井温熱療法は熱痛感を利用して交感神経に働きかけ、更に全内臓を経由して副交感神経に働きかけ、自律神経全体の平衡感覚を保つことで人の健康に寄与します。そのメカニズムは後述するとして、自律神経の平衡を保てなくなると体に何が起きるかを探る中で、自律神経均衡の重要性を認識しましょう。
自律神経には日中働く交感神経と夜間働く副交感神経があります。現代のストレス社会では多くの人が交感神経優位の中で生活しています。この交感神経優位という不調和がひとつの原因となり不眠症やウツといった疾患も年々増え続けています。
また女性固有の疾患の急増も自律神経の不調和からくるホルモンバランスの乱れが大いに関係しています。それゆえに巷ではストレスを緩和し、体の緊張を解くために体を温めて自律神経を正常に戻そうとする試みが行われるのです。
更に自律神経の乱れは免疫バランスをも崩します。これらの不調和によって他の臓器も機能障害を引き起こし様々な疾病要素を作り出す原因ともなります。
たとえばホルモンの内分泌腺である副腎は交感神経が高いと休むことが出来ません。副腎はストレスから身を守るコルチゾール、女性ホルモンであるエストロゲンや、アドレナリン、ノンアドレナリンなどの生産に重要な関わりをもちます。
ですから交感神経優位の状態が長く続くことは副腎の働き一つとってみても心身を害することが分かります。
砂糖と副腎についての記載あり(内海聡医師) facebookの元記事
3.熱くなければ 病は 癒せない
昨今、巷間では体を温める「加温・注熱」が脚光を浴び、体温を上げることの重要性や、加温・注熱に関する多くの書籍が発行されるようになりました。その影響もあってか、加温・注熱に関する世の中の見識が驚くほど進み、体温を上げることの大切さが日に日に周知されてきました。
体温上昇で免疫細胞が活発になると言われ、体温が1度下がると免疫力は37%下がると言われ、ガンは35度で活発に分裂し43度ですべてのガン細胞は死滅することなどが周知のこととなりました(悪性な細胞ほど熱を嫌い、39度辺りから死滅するとも言われている)。
そのような流れの中で幾多の温熱療法が注目を集めるようになりました。これら温熱療法の多くは体を温めて自律神経のバランスをとることを念頭に置いた健康療法です。自律神経のバランスをとろうとするのは、血流・血行の滞りによる冷え、頻尿、肩こり、競争社会の中のストレス、不眠、そしてホルモンバランス異常による女性特有の疾患などが、自律神経の乱れに起因して起きている場合が多いと言われているからです。
しかし、単に体を温めただけでは一時的に自律神経の調整ができても、数時間後には元に戻ることが多くあり、根本的な解決には至らないのです。
なぜならば現代のストレス社会の中で副交感神経の錆付きはかなり進行していて、単に温めただけでは眠っている副交感神経を目覚めさせ、長期にわたって自律神経の平衡を保つことは難しいと考えられているからです。
そこで健康維持のために、
「アチチ!療法」である三井温熱療法の出番となるのです。
4.副交感神経復活の鍵
自律神経の二つのバランスは左記のイラストにあるシーソーのように常に180度の一直線を保ちます。 決して「反る」ということは起きません。
左のイラストでは、左側の男の子が現代人に多い優位な交感神経にあたります。一般的な温熱療法は体を心地よく温めることでリラックスを促しストレスを解消したり、体温を上げることで病をいやそうとします。
つまり加温によって副交感神経にあたる右の女の子に直接変化を起こそうとうと試みられているのが一般的の温熱療法です。しかし副交感神経を直接刺激しても、強固に覚醒した交感神経は副交感神経を常に凌駕していて、長期にわたって錆ついてきた副交感神経の目覚めを許すことがないようです。
逆に左の男の子に当たる交感神経は瞬時のショックで容易に動かすことが出来るのです。
「アチチ!」というほどの熱を感じてもらうことで、交感神経がショックを受けて大きく揺れ動くと考えられています。三井温熱療法はその反動を利用することで副交感神経を連動させて動かし、病を癒すということを基本とした療法です。
また瞬時の熱ショックは後述する抗酸化物質である熱ショックプロテイン(HSP)のファミリーのすべてに働きかけて発生させることとなるのです。更に瞬間的な刺激を伴う注熱の方が気持ちよく温めるよりも体を素早く温めることの効率が優れていて冷えにくいことが、サーモグラフィーでの測定結果で判明しています。
三井温熱療法は自律神経の法則を利用した療法であり、他の温熱療法とは一線を画した理論に基づいた固有の療法なのです。
自律神経は常に180度の一直線であるという原理を利用する療法、それが三井の温熱療法なのです。これを三井温熱療法の創始者である三井と女子(とめこ)氏は「交感神経に喝!」と表現しました。
通常、頭痛や歯の痛み、もぐさ温灸などは、伝道速度の遅いC線維の無髄線維神経細胞によってゆっくりと脳に運ばれ(7m/秒 程度)大きなストレスとなりますが、三井の温熱療法による痛感の熱感移動はAδ線維という非常に速い伝道速度(70~100m/秒 程度)を持つ有髄線維神経細胞によって運ばれることが特徴で、熱さを後々までストレスとして残しにくいのです。
これが三井温熱療法が病を幅広く強力に癒すことのできる原理なのです。 そのことはプロの三井温熱師を指導する徳山聖徳先生が上梓した下記の著書にも記述されています。
三井温熱療法の創始者
三井と女子(とめこ)先生の著書より引用
『全国には難病で困っている方がたくさんいます。現代の医学では全く追いつかず、病状が進行していくのをただ不安におののきながら見守る以外にない日を送っている方もたくさんいます。(中略)
そして口々に「もっと早くこの温熱治療を知っていたら」。そうおっしゃいます。もっと早くこの温熱療法を知っていたら、痛みに耐える日々を過ごすこともなく、苦しい検査をすることもなく、病変を切り取るだけの手術をすることもなく、またその後遺症に苦しむこともなかっただろう。そう悔やまれるのです。これ以上「もっと早く知っていたら」などと後悔させる人を増やしてはいけない。一日でも早く、一人でも多くの人に、この温熱療法の素晴らしさと効果の大きさを知ってもらわなくてはいけない・・・
(後略) 』 「注熱でガン・難病が治る(一光社刊)」(はじめに)より引用
5.三井温熱療法は背中(脊椎)への注熱がいのち
<脊柱起立筋(脊髄)への注熱の重要性を科学する>
人の背中(脊柱)には脊椎(せきつい)と呼ばれる24個の背骨があります。上から7個の椎骨(ついこつ)で形成される頸椎(けいつい・C1-7)、12個の椎骨で形成される胸椎(きょうつい・T1-12)、5個の椎骨で形成される腰椎(ようつい・L1-5)です。その下に5つの仙椎(せんつい…癒合して一つの仙骨)、尾椎(びつい…癒合して尾骨)があります。下の図からも判るように、脳を含めた私たちの内臓と自律神経は密接な調和の関係があります。
脊椎のうち胸椎・腰椎の脊髄から伸びる交感神経は脳を除くすべての内臓と繋がっています。副交感神経は脳幹と仙髄から繋がっています。
それゆえ胸椎と腰椎の左右の脊柱起立筋周辺をアチチと刺激することで、脊髄を介し交感神経を大きく刺激します。
それが前述したシーソーの原理により副交感神経を刺激し、その働きを取り戻し、更に接続する全内臓の働きを取り戻し、高めます。
また更に、各内臓が脳幹(中脳と橋と延髄)と仙椎で副交感神経と繋がっていることで、前述した交感神経と副交感神経のシーソーの連携が成り立つことにも繋がるのです。
繰り返しますが、交感神経は胸髄・腰髄から出ていて、副交感神経は脳幹と仙髄から出ています。
整理しますと、
① 下の図の脊柱(脊髄)をアチチ刺激する = 交感神経を刺激する。
② 交感神経を経由して刺激が内臓に伝わる = 拮抗する副交感神経が反射的に刺激
され動き、活動を取り戻す。
③ 不調和が調和へと変化し、心身は活力を取り戻す。
東洋医学の観点からも、肝兪、胆兪、脾兪、腎兪、心兪、胃兪などの内臓の経穴(ツボ)は背中には集中しています。
体に熱ショックを与えることは、最近注目されている抗酸化タンパク質であるヒートショックプロテイン(HSP・・下記に解説)の発現を増やすとともに、交感神経を経由して副交感神経の働きを高めます(胸椎・腰椎→交感神経→内臓→脳幹・仙髄から出る副交感神経)。
このような観点から三井温熱療法は交感神経が集中する背中(胸椎・腰椎)への注熱が健康には最重要と考え、もっとも時間をかけることが一般となっています。これは末梢神経である自律神経とは別に、脳と脊髄からなる中枢神経を刺激することにもなります。しかし自律神経は中枢神経から分布されているので中枢神経への刺激は自律神経の恒常性維持にも寄与します。「健康スタジオトゥルーゲイト」でも胸椎を中心とした脊椎の両サイド (脊柱起立筋など)への注熱に多くの時間枠をとっています。
最近は添加物を異常に含む輸入精製小麦食品(市販のパン・スパゲティ・うどん等輸入小麦の殆ど)や動物性たんぱく質への食の偏りがホルモンバランスを崩しています。また特に女性の閉経後もホルモンバランスが崩れますので更年期障害の大きな原因となっていると言われています。
ホルモンバランスの調整からは脊柱起立筋の腰腸助筋と共に副腎、頸部前方の甲状腺に注熱し、リンパの流れからは腐敗物の出口である鎖骨下(特に左)のリンパ節への注熱が重要となります。他にも内分泌系の重要臓器としては松果体、胸線、心臓、膵臓(ランゲルハンス島)、腎臓、十二指腸、卵巣などが挙げられます。
6.三井温熱療法(神経細胞Aδ線維での熱感移動)は、
全てのヒートショックプロテイン(HSP)の発現数を増やす。
ヒートショックプロテイン(HSP)とは、細胞が熱等のストレス条件下にさらされた際に発現数が上昇して細胞を保護するタンパク質の一群です。
以下は「癒合会
高輪クリニック」陰山康成理事長による三井温熱療法施術後のHPS発現の研究結果です(掲載許諾済み)
陰山先生は2016年現在、非常勤の岐阜大学の救命救急科で長年に亘ってヒートショックプロテイン(HSP)の基礎研究をされています。
また三井温熱器への理解も深く、自分で使用してみてその癒しの効果を「体感的にこれは凄い」と驚嘆し、患者さんにも健康維持に最適と積極的に三井温熱器の使用を勧めています。
そしてなぜこれほどまでに三井温熱療法が病を強力に癒すのかを探るべく、温熱療法後のHSP測定の調査・実験をされています。
陰山先生は活性酸素とHSPなどの抗酸化物質の所有量の対比によって人間の健康度は決まると言います。それほどにHSPを初めとした抗酸化物質の発現増が健康に不可欠なものなのです。
HSPが増えることによる効用はここをクリックしてご確認ください。
そして陰山先生の研究によって、三井温熱療法は注熱時のストレスで活性酸素を発生させるものの、同時にそれを大きく上回る「 “全ての” HPSファミリーを作り出している」ことが判明したのです(三井温熱療法による注熱はAδ線維という非常に速い伝道速度の神経細胞を介するため、ストレスは最小にとどまる)。このHSP発現上昇作用と自律神経を整えるという二つの作用によって、三井温熱療法はどんな病も癒せることの理由が解明され始めています。
関連サイトへのリンク欄
<三井温熱後のニュースキャン測定>
<三井温熱後のニュースキャン測定2>
<体温が1度下がると免疫力は37%下がる>